京都・大原の古民家でハーブを育て、手作りの暮らしを楽しんだベニシアさん。その温かいライフスタイルに憧れを抱いた方も多いのではないでしょうか。そんなベニシアさんが愛したハーブとスパイスの料理を、夫である梶山正さんが一冊にまとめた書籍『ベニシアの愛したハーブ&スパイス料理』が、2025年12月17日に山と溪谷社より刊行されました。

ベニシアさんの思い出を辿る、心温まるレシピ集
本書は、ベニシアさんと梶山正さんの夫婦の思い出が詰まった料理のレシピ集です。旅行先で出会ったイギリス料理、日本では珍しいイギリス伝統の味、新婚時代のカルパッチョ、イスラエルで覚えた中東料理など、二人の人生の節目に登場した食の記憶が、色鮮やかな写真と共に紹介されています。食文化の歴史にも触れられており、読み物としても楽しめる一冊です。
ベニシアさんが愛用したハーブカッターや、庭でハーブを育てる様子なども垣間見ることができ、彼女の暮らしぶりが伝わってきます。


世界各国のハーブ&スパイス料理を家庭で
本書では、ベニシアさんが特に好きだったハーブやスパイスを使った、バラエティ豊かな各国の料理レシピが紹介されています。イギリス料理、イタリア料理、インド料理、フランス料理、中東料理、そして和食まで、幅広いジャンルの料理を自宅で楽しむことができます。
例えば、イギリス料理からはロースト・ラムやコーニッシュ・パスティ、フィッシュ・アンド・チップスなどが登場。


また、イタリア料理のジェノバ風ソースのスパゲティーやラザニア、インド料理のパラク・パニールやココナッツとレモンのフィッシュ・カレー、さらには和食の梅干しや燻製タコとポテトのサラダなど、心惹かれるメニューが満載です。


料理に使う主なハーブやスパイスについても詳しく解説されており、ハーブ初心者の方でも安心して挑戦できる内容となっています。
著者・梶山正さんの温かいメッセージ
本書には、ベニシアさんへの深い愛情と、彼女との思い出を料理を通して振り返る梶山正さんの温かいメッセージが込められています。
「妻のベニシアが天国へ旅立ったあと、僕は家に閉じこもってばかりだった。思い返せば、ベニシアと過ごして楽しかった日々、喧嘩したことや考えさせられたこと、そして一緒に食べた料理の思い出がいつでも思い浮かぶ。生きているときの彼女から受けとることができた、このうまく言い表せない大きな何かは、今でもすぐそばから放射されていることが感じられる。そう、今も彼女は存在しているのだ。何かしなくては……と日々焦る気持ちはあったが、力が湧かずにゴロゴロと寝転がって考えたことや生き様を、料理を通して描ける何かがきっとあると思った。実際に書き始めてみると世界各地を旅しているようでもあり、空から俯瞰したり、タイムマシンに乗って時間を越えるようなこともできた。ベニシアをいつもそばに感じられたのも良かった。」(「おわりに」より一部抜粋)
この本は単なるレシピ集ではなく、愛する人との絆を食を通して再確認する、心に響く一冊と言えるでしょう。
書籍情報
ベニシアさんの温かい食卓をあなたの家庭にも取り入れてみませんか。この機会にぜひ手に取ってみてください。
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書名:『ベニシアの愛したハーブ&スパイス料理』
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著者:梶山正
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発売日:2025年12月17日
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定価:2,200円(本体価格2,000円+税10%)
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仕様:A5版、184ページ、4色
書籍の詳細はこちらからご覧いただけます。
https://www.yamakei.co.jp/products/2825580660.html
発売記念インスタライブ配信
山と溪谷社公式インスタグラム「暮らしの本」では、書籍の発売を記念して2025年12月17日にインスタライブが配信されました。ベニシアさんのお庭や古民家公開、書籍内の料理再現などが紹介され、アーカイブでも視聴可能です。
山と溪谷社について
1930年創業の山と溪谷社は、月刊誌『山と溪谷』を中心に、山岳・自然科学・アウトドア・ライフスタイル・健康関連の出版事業を展開しています。ネットメディア・サービスの運営や、登山・アウトドアをテーマにした地域活性化ソリューション事業も手掛けています。
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