自由なノマドワーク、その実態とは?
特定のオフィスに縛られず、自分の好きな場所で仕事ができるノマドワーク。インターネット環境とPCがあればどこでも仕事ができるため、働き方の自由度の高さが魅力です。しかし、そんな自由な働き方にも、実際に経験しているからこそわかる「困り事」があるようです。
株式会社 R&Gがノマドワーカー185人に行ったアンケート調査(調査期間:2025年11月1日~15日)では、ノマドワークの嫌なところや、実際に作業している場所について、興味深い結果が明らかになりました。
ノマドワーカーの主な職業は「ライター」
まず、ノマドワークをしている人の職業を見てみましょう。
最も多かったのは「ライター(32.4%)」で、次いで「IT系エンジニア(14.1%)」、「イラストレーター(8.1%)」が続きます。オンラインで完結しやすく、自分のペースで作業を進められる仕事が多い傾向が見られます。

ノマドワークの「ここが嫌だ」と思うことランキング
では、ノマドワーカーが実際に「嫌だな」と感じているのはどんなことなのでしょうか?
アンケート結果の1位は「作業場所の確保が大変(32.4%)」でした。

この結果から、多くのノマドワーカーが、集中できてネット環境が安定し、セキュリティ面でも安心できる、自分に合った作業場所を見つけることに苦労していることがわかります。また、自由な働き方だからこそ、自己管理の難しさに直面する人も少なくないようです。
各項目について、具体的な声と解決のヒントを見ていきましょう。
1位:作業場所の確保が大変
「オンライン会議ができる個室を探すのが大変で、費用も割高になる」「PCを持ち込めるお店や公共施設を探すのに苦労する」といった声が寄せられました。カフェなどが混雑していて場所が確保できなかったり、作業しても迷惑にならないか気になったりすることもあるようです。
💡ヒント: 事前にオンラインで席の予約ができる場所を探したり、用途(集中作業、会議など)に合わせて複数の場所を使い分けたりする計画を立てておくと良いでしょう。
2位:集中できないことがある
「周りの雑音に集中力が途切れる」「誰にも見られていないので、ついサボってしまう」といった意見がありました。場所の環境問題と、自己管理の難しさが集中力の低下につながっているようです。
💡ヒント: ノイズキャンセリングヘッドホンを活用したり、集中力を高めるためのルーティン(作業前のストレッチや音楽など)を取り入れたりするのも効果的かもしれません。
3位:メリハリがつけにくい
特に自宅で仕事をしている人から、「仕事とプライベートの境目があいまいになる」「生活リズムが崩れてしまう」という声が多く聞かれました。通勤がない分、気持ちの切り替えが難しいと感じる人もいるでしょう。
💡ヒント: 作業着に着替える、作業開始と終了の時間を決める、作業場所とリラックスする場所を分けるなど、意識的にオンオフを切り替える工夫が大切です。
4位:ネット環境が不安定
「通信環境が悪くて作業が止まる」「海外でのノマド生活ではWi-Fiの確保が一番の悩み」といった声がありました。オンラインでの仕事が中心だからこそ、安定したネット環境は非常に重要です。
💡ヒント: 施設のWi-Fiに頼りきりにならず、モバイルWi-Fiを自分で用意したり、テザリングを活用したりすることで、場所を選ばずに安定したネット環境を確保できるでしょう。
5位:人との関わりが少ない
「孤独を感じやすい」「仕事で行き詰まった時に相談相手がいない」という意見が見られました。オフィスでのちょっとした会話がなくなることで、人とのつながりが希薄になりがちです。
💡ヒント: オンラインでのコミュニティに参加したり、コワーキングスペースで他のワーカーと交流したりする機会を意識的に作ってみるのも良いでしょう。
6位:場所代がかかる
「カフェの飲食代やコワーキングスペースの利用料がかさむ」「自宅での電気代なども自己負担」といった費用に関する悩みも挙がりました。
💡ヒント: 無料で利用できる図書館や公共施設を活用したり、コワーキングスペースを頻繁に利用するならサブスクリプション契約を検討したりすることで、コストを抑えられるかもしれません。
7位:セキュリティ面の不安がある
「公共の場でPC画面を覗かれるのが気になる」「フリーWi-Fiのセキュリティが不安」といった声がありました。情報漏洩のリスクは、ノマドワークをする上で常に意識すべき点です。
💡ヒント: モバイルWi-Fiの利用や、のぞき見防止フィルターの活用、個室や半個室の施設を選ぶなど、セキュリティ対策をしっかり行いましょう。
ノマドワーカーはどこで仕事している?
では、ノマドワーカーは普段どこで仕事をしているのでしょうか。
最も多かったのは、やはり「自宅(76.8%)」でした。

「自宅」が圧倒的1位であることから、ノマドワーカーは落ち着いて作業できる場所を求めていることがうかがえます。一方で、自宅以外の場所も気分転換や集中力アップのために活用されています。
1位:自宅
「一番落ち着く」「効率がアップする」「情報セキュリティの面で安心」といった理由が多く挙げられました。慣れた環境で、Wi-Fiなどの設備も自分でコントロールできる点が大きなメリットです。
2位:カフェ
「仕事とプライベートの切り替えがしやすい」「適度な緊張感で集中できる」といった声がありました。Wi-Fiや電源、飲み物などが揃っているため、手軽に利用できるのが魅力です。
3位:コワーキングスペース
「周囲が静かで落ち着いて仕事ができる」「Wi-Fi環境が整っている」という理由に加えて、「ノマド仲間と出会い、情報交換や刺激を受けられる」といった交流のメリットも挙げられました。
4位:図書館
「静かで落ち着く」「無料で利用できる」「Wi-Fiや電源がしっかりしている」点が評価されています。静かな環境で集中したい人にはぴったりの場所です。
5位:ホテル
「旅行しながら仕事ができる」という、まさにノマドならではの働き方を実現できる場所です。個室のプライベート性や、ラウンジの快適な雰囲気が魅力として挙げられました。
まとめ:自分に合った「第2の拠点」を見つけよう
ノマドワークは自由で柔軟な働き方ですが、場所の確保や環境づくり、自己管理など、さまざまな課題があることが今回の調査で浮き彫りになりました。しかし、集中できないときに場所を変えられるのはノマドワークならではのメリットでもあります。
株式会社fanfare代表取締役の岡本陽子氏は、この調査結果について、「自宅というベースがありつつ、気分転換や集中力を高めたい時に頼れる『もうひとつの場所』が見つからないという切実な悩みの表れ」と考察しています。セキュリティや通信環境が整った自宅は最適解ですが、それだけではメリハリがつきにくいのも事実。岡本氏は、「自宅以外に、安心して仕事に没頭できる『第2の拠点』をいかに確保するか」が、長く快適に働き続けるための重要なカギになるでしょう。
あなたのノマドワークをより快適にするために、気分や仕事内容に合わせて最適な場所を選び、自分なりの「第2の拠点」を見つけてみてはいかがでしょうか。
監修者紹介

岡本 陽子
株式会社 fanfare 代表取締役/キャリアコンサルタント
https://fanfare-career.com/
2016年にキャリアコンサルタント資格を取得し独立。転職に限らない仕事の悩み・働き方相談ができる「社会人のためのキャリア相談室」を運営し、働く気持ちの体力を回復しリズムを整えるキャリアカウンセリングを提供。その他、就労支援、学生支援など幅広く対応。
調査概要
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調査対象:ノマドワーカー
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調査期間:2025年11月1日~15日
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調査機関:自社調査
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調査方法:インターネットによる任意回答
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有効回答数:185人(女性99人/男性86人)
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回答者の年代:20代 20.5%/30代 39.5%/40代 21.1%/50代以上 18.9%
引用元
本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、引用元として「株式会社R&G」の公式サイトURLへのリンク設置をお願いいたします。
https://r-andg.jp/

