仕事のタイパ、どうしてる?500人アンケートでわかった効率アップの秘訣と効果
近年、「忙しい毎日の中でも自分の時間や心を大切にしたい」「もっと時間を有効に使いたい」という思いから、「タイパ」(タイムパフォーマンス)という言葉が注目を集めています。仕事においても、このタイパを意識した働き方が広がりを見せています。
株式会社R&Gが社会人の男女500人を対象に実施した「仕事でタイパのために取り組んでいることに関する意識調査」からは、多くの人が仕事の中でタイパを意識し、具体的な行動に移している実態が明らかになりました。
95.0%が仕事でタイパを意識!
まず、「仕事でタイパを意識することがあるか」という問いに対して、「よくある」と答えた人が56.0%、「たまにある」と答えた人が39.0%となり、合わせて95.0%もの人が仕事でタイパを意識していることがわかりました。この結果は、タイパという考え方が単なる流行語ではなく、実際の働き方に深く浸透していることを示しています。

みんなが実践しているタイパ向上の取り組みトップ10
では、具体的にどのような取り組みをしているのでしょうか?アンケート結果から、タイパ向上のために多くの人が実践していることがランキング形式で発表されました。

1位:タスク管理を行う(35.2%)
最も多かったのは「タスク管理を行う」という回答でした。やるべきことをリスト化し、優先順位や期限を設定して計画的に実行するこの方法は、作業の全体像を把握し、迷う時間を減らすのに役立ちます。タスク管理ツールを活用している人も多く、効率的な仕事術として定着しているようです。
2位:同じ作業はまとめて行う(21.6%)
「同じ作業はまとめて行う」ことも、多くの人が実践しているタイパ向上策です。メールチェックや書類作成など、同種の作業をまとめて行うことで、思考の切り替えにかかる時間を削減し、集中力を維持しやすくなります。都度対応するよりも、まとめて処理する方が結果的に時間を短縮できると実感している人が多いようです。
3位:スケジュール管理を行う(10.6%)
「スケジュール管理を行う」も上位にランクインしました。1日のスケジュールを細かく決めておくことで、次に何をすべきかが明確になり、無駄な時間を減らせます。各作業にかかる時間を事前に見積もっておくことで、より現実的なスケジュールが立てられ、ミス防止にもつながります。
4位:AIを活用する(9.4%)
AIの活用もタイパ向上に貢献しています。資料の要約やメール文面の作成、アイデア出し、プログラム生成、校正など、AIが得意とする分野で活用することで、単純作業や苦手な作業にかかる時間を大幅に短縮し、人間はより本質的な業務に集中できるようになります。
5位(同率):会議の内容を事前に共有する(6.0%)
会議の効率化も重要なタイパ向上策です。会議の目的や論点を事前に参加者と共有し、予習を促すことで、当日はより建設的な議論や判断に集中できます。これにより、会議時間の短縮だけでなく、認識のズレを防ぎ、仕事全体のスピードアップが期待できます。
5位(同率):作業を自動化する(6.0%)
ExcelのマクロやVBA、メールソフトの自動振り分け機能などを活用して作業を自動化することも、タイパ向上に効果的です。定型業務をワンクリックで完了させることで、時短はもちろんのこと、人為的なミスをなくすことにもつながります。
7位:テンプレートを作成する(5.8%)
頻繁に作成するメールや資料のテンプレートを作成しておくことも、多くの人が実践しています。あらかじめ型を用意しておくことで、毎回内容を考える手間が省け、必要な部分だけを修正するだけで済むため、時間を大幅に短縮できます。
8位:先回りして作業する(5.6%)
「先回りして作業する」は、未来の自分を助けるタイパ術です。返信が遅れがちな相手への早めの連絡や、予期せぬ作業に備えてできる仕事を前倒しで進めることで、後々の焦りを減らし、心に余裕を持って対応できるようになります。
9位:マルチタスクを意識する(5.2%)
移動中や待ち時間など、隙間時間を活用して複数のタスクをこなすマルチタスクも、タイパ向上に一役買っています。集中力を要する作業を同時に行うのは難しいですが、短い時間でタスクを瞬時に切り替えることで、無駄な時間を減らすことが可能です。
10位:即行動に移す(3.6%)
「その場でできるタスクは、その場で終わらせる」という即行動も、タイパ向上の大切な要素です。後回しにすると忘れがちになったり、思い出すのに時間がかかったりするため、タスクに直面したらすぐに対応することで、常に身軽な状態でいられます。
タイパの取り組みで得られた嬉しい効果
タイパへの取り組みは、実際にどのような良い変化をもたらしているのでしょうか。最も多かった効果は「業務効率が上がった」ことでした。

1位:業務効率が上がった(33.8%)
タイパに取り組むことで、多くの人が「作業時間が短縮され、同じクオリティの業務をより早く進められるようになった」と実感しています。AI活用や自動化による時短はもちろん、タスク管理で「考える時間」と「作業する時間」を分けることで、集中力が高まり、結果として業務効率が向上しています。
2位:残業が減った(20.0%)
業務効率が向上すれば、必然的に残業時間も減少します。「無駄な確認作業や待ち時間が減ったため、残業も少なくなった」という声も多く、プライベートな時間が充実したと感じる人も増えているようです。
3位:ミスが減った(19.8%)
タイパ向上の取り組みは、仕事の質を高め、ミスの減少にもつながっています。タスクの可視化による自己管理のしやすさや、自動化による人為的ミスの削減、そして効率化によって時間に余裕が生まれ、確認作業に十分な時間を割けるようになることが、正確性の向上に貢献しています。
4位:ストレスが減った(17.0%)
効率的に仕事を進められるようになると、時間に追われる感覚が減り、達成感や満足感を得やすくなります。これにより、「休憩時間や自由時間が増えてリフレッシュできる」「後悔のようなマイナスの感情が減った」など、メンタル面での良い影響も多く報告されています。
5位:こなせる仕事が増えた(6.6%)
業務効率が上がることで、今まで手が回らなかった業務にも着手できる余力が生まれます。これにより、「新しい挑戦ができるようになった」「大きな仕事を任せてもらえるようになった」と、自分の役割を広げ、仕事への満足感を高める人もいます。
タイパの真の目的とは?
今回の調査結果について、スキンブルラーニングス株式会社 代表取締役の佐藤政樹氏は、タイパの目的は単なる業務効率化に留まらず、「自分の価値を高めるための時間を作り出すこと」にあると考察しています。

佐藤氏は、時間の使い方を「いますぐやる必要のあることに使う時間」「いますぐではないけど重要なことに使う時間」「生産性のないことに使う時間」の3つに分類し、タイパによって生まれた時間を「いますぐではないけど重要なこと(読書や勉強、振り返りなど、将来に活きる学びの時間)」にどう活かすかが重要であると述べています。
佐藤政樹氏の活動については、以下の公式サイトをご覧ください。
まとめ
今回の調査から、仕事においてタイパを意識している人が圧倒的多数であり、その具体的な方法として「仕事やスケジュールの整理」や「ツールの活用」が多く挙げられていることがわかりました。
「今日やる仕事をリスト化し、優先順位をつける」といった取り組みは、特別なスキルを必要としません。また、タスク管理ツールなどを活用すれば、さらに簡単に始められます。日々の小さな工夫からタイパ向上は可能であり、それが残業削減やストレス軽減、ひいては自己成長へとつながるでしょう。
もしあなたが「忙しすぎて余裕がない」「なぜかいつも作業がギリギリになってしまう」と感じているなら、まずはできるところからタイパを意識した働き方を取り入れてみてはいかがでしょうか。あなたの仕事がもっと快適に、そして充実したものになる一歩となるはずです。
本調査結果の引用元は株式会社R&Gです。

