シニア層の消費に対する意識は、時代とともに変化しています。50代以上のシニア700名以上を対象に行われたアンケート調査では、ここ1年間の消費に対する価値観の変化、実際の支出構造、そして今後お金をかけたい分野、さらには老後資金への不安や資産運用の状況が明らかになりました。
変化する消費の価値観:節約と健康への意識
ここ1年間で消費に対する価値観に変化があったと感じるシニア層は8割を超えています。具体的には、「節約志向が高まった」(67.4%)と「健康志向が高まった」(58.2%)が上位を占めました。
物価上昇や将来への不透明感を背景に、単に安さを求めるだけでなく、健康や品質、さらには環境への配慮も考慮した、より賢く実利的な消費へとシフトしている様子がうかがえます。

現在の支出と未来への期待
現在の支出で最も多いと感じる項目は「医療費・通院費」(24.1%)で、次いで「交際費(外食など)」(18.8%)、「健康・美容・化粧品関連」(16.2%)が続きます。過去1年間で支出が増えた項目でも、同様に「医療費・通院費」(33.0%)や「交際費(外食など)」(28.8%)が上位に挙がっており、健康維持や人付き合いにかかる費用が家計に影響を与えていることが分かります。


一方で、今後お金をかけたい分野としては、「旅行・レジャー」(37.2%)が最も高く、「健康・美容・化粧品関連」(30.0%)、「趣味」(24.4%)が続きます。日々の負担を感じつつも、余暇や自己充実への意欲も強く持っていることが示されています。

老後資金への不安と資産運用のギャップ
毎月自由に使えるお金は「1~3万円」(38.6%)が最も多く、多くのシニア層は1~5万円に集中しているため、大きな出費には慎重になる傾向があるでしょう。

老後の資金については、「非常に不安がある」(39.4%)と「やや不安がある」(43.3%)を合わせると8割以上となり、多くのシニア層が不安を抱えています。不安を感じる具体的な要因としては、「日々の生活費」(59.2%)、「医療費や介護費用」(58.5%)、「年金制度の先行き」(50.9%)が上位に挙がっています。


しかし、資産運用(株式・投資信託・NISAなど)の実施状況を見ると、「行っていないし、興味もない」(40.8%)が最も高く、「興味はあるが、行っていない」(29.1%)も一定の割合を占めています。老後資金への強い不安があるにもかかわらず、具体的な資産運用に踏み出せていない層が多いことが浮き彫りになりました。

シニア層の複雑なニーズに応えるために
今回の調査からは、シニア層が節約と健康を重視しつつ、限られた予算の中で旅行や趣味といった楽しみも追求したいという複雑な消費意識を持っていることが分かります。また、老後資金への強い不安を抱えながらも、資産運用にはなかなか手が出せないという現状も明らかになりました。
このレポートは、シニア層の消費行動や将来設計を考える上で、貴重な示唆を与えてくれるでしょう。ご自身の消費行動や資産形成を見直すきっかけとして、参考にしてみてはいかがでしょうか。
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コスモラボについて
コスモラボは、シニアに特化したマーケティングサービスを提供するプラットフォームです。60歳以上の約20万人のシニア会員を対象に、広告、アンケートリサーチ、インタビュー調査、ホームユーステストなど、多様な調査手法で企業のマーケティング活動を支援しています。
調査概要
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調査方法:ネットリサーチ
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調査地域:全国
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対象者:「コスモラボ」のアンケートモニター
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回答総数:709名
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調査対象期間:2025年9月24日

