家族の気持ちに寄り添う「リースバック漫画」が冊子に

大阪・関西エリアを中心に不動産事業を展開する株式会社ヤマトハウステックは、先日発表した実話ベースのリースバック解説漫画が大きな反響を呼んだことを受け、この漫画を冊子化し、希望者への提供を始めました。
この取り組みは、大阪で増えているリースバック相談の現場で、「制度の説明以前に、家族で話し合うための材料が不足している」という課題が顕在化してきたことに対する、具体的な一歩として位置づけられています。
「伝え方」への共感が大きな反響に
ヤマトハウステックがリースバック解説漫画の制作を発表した後、多くの声が寄せられました。特に目立ったのは、内容そのものよりも「伝え方」に対する評価でした。
「営業資料ではなく、生活の話として読めた」「制度説明よりも、自分ごととして整理できた」「不動産の話なのに、感情の流れが理解しやすい」といった声が聞かれ、50代から70代の相談者層やその家族からは、「専門的な説明よりも、家族と同じ目線で共有できる点が良かった」という意見が多く寄せられました。
その一方で、「親に渡して、家族で話し合いたい」「配偶者と一緒に、落ち着いて読みたい」「スマートフォンではなく、紙で読みたい」といった、冊子での提供を求める声が多数寄せられました。
なぜ「冊子」が必要だったのか?相談現場のリアルな声
年間300件以上のリースバック相談を受ける中で、ヤマトハウステックが感じていたのは、リースバックという制度が正しく理解される前に敬遠されてしまうケースが多いことでした。
実際の相談現場では、「家を売る=すぐに引っ越すものだと思っていた」「家族にどう説明すればいいか分からず、話が止まっている」「不動産会社の説明が、売却前提に聞こえてしまう」といった声が聞かれ、制度の比較検討以前に、話し合い自体が進まない状況が見られました。
この状況を打開するために漫画が制作されましたが、実際に寄せられた反響を通じて、家庭内で共有しやすい「紙の冊子」の重要性が改めて明らかになりました。
営業ツールではない、「相談前の整理ツール」としての冊子
今回提供が始まった漫画冊子は、リースバックを積極的に勧めるための営業資料ではありません。冊子の中では、価格や条件の比較、契約手続きの詳細、即断を促す表現はあえて扱われていません。
描かれているのは、住み慣れた家をどう考えるか、家族にどう伝えるか、「今すぐ決めなくてもよい」という選択肢など、意思決定の前段階にある迷いや葛藤です。
実際に冊子を手にした人からは、「家族と落ち着いて話すきっかけになった」「売却の話ではなく、生活の話から始められた」といった声も寄せられており、相談の質が変わりつつあることがうかがえます。
「リースバック安心館」の理念を形に
ヤマトハウステックのリースバック事業は、「リースバック安心館」という屋号で展開されています。
その特徴は、売却ありきではなく、生活全体を前提に考える姿勢、自宅だけでなく店舗や事務所、倉庫まで対応する柔軟性、そして売却後の賃貸や将来の見直し・買い戻しまで含めた提案です。今回の漫画冊子は、このような「リースバック安心館」の考え方をそのまま形にしたものであり、急いで結論を出させるためではなく、納得して考えてもらうための資料として位置づけられています。
漫画冊子の提供方法と今後の展望
漫画冊子は、ヤマトハウステック公式HPの問い合わせフォームから受け付けています。お問い合わせ時に「漫画冊子を希望」と記載することで提供されます。

なお、漫画の案内役として登場する「risuba(リスバ)」は、リスをモチーフにした親しみやすいキャラクターで、専門用語が多い不動産の話を分かりやすくサポートしてくれます。読者が構えずに読めるよう工夫された、冊子ならではのポイントの一つです。
現在、公式HP上で大々的な案内や特設ページは設けられていませんが、必要とする人に個別に届ける形が取られています。また、冊子提供をきっかけとしたしつこい営業や突然の訪問は行われていません。
老後資金、住宅ローン、修繕費、事業資金など、大阪・関西エリアでは、持ち家率の高さや長年住み続けた住宅が多いことから、「引っ越したくない」という前提での資金相談が増加しています。ヤマトハウステックでは、このような状況に対し、制度説明や広告だけではなく、生活に寄り添う情報提供を重ねていく必要があると考えています。
今後、同社では、漫画冊子の提供、公式HPでの漫画全編公開、大阪・関西の実例に基づいた情報発信を通じて、リースバックを追い込まれて選ぶ制度ではなく、冷静に比較できる選択肢として伝えていく方針です。

