「モノより体験」へシフトする年末年始!若者の消費トレンドから見えてくる、新しい価値観とは?

活動報告

2025年、年末年始の過ごし方はどう変わる?イプソス消費者調査が示す新たなトレンド

いよいよ年末年始が近づいてきましたね。今年はどんなホリデーシーズンを過ごそうか、計画を立て始めている方も多いのではないでしょうか。そんな中、世界最大規模の世論調査会社イプソスが、世界15か国で実施した消費者調査「マーケットエッセンシャルズ」から、2025年の年末年始の消費に関する意識と行動の変化が発表されました。

調査結果からは、家計の引き締めムードが続く一方で、特に若い世代を中心に「体験消費」がさらに広がっている実態が浮き彫りになっています。

お財布の紐は固く、でも旅行は楽しみたい!

年末年始の消費動向に関する調査結果

まず目を引くのは、多くの人が年末年始の予算を昨年より抑えようとしている点です。15カ国の平均では、なんと60%以上の生活者がギフトやお祝いに使える予算が減少すると回答しています。節約志向が世界的に広がっていることが伺えますね。

一方で、年末年始の旅行自体は依然として高い人気を誇っています。約70%の人が旅行にお金を使う予定と回答しましたが、その多くが「支出を減らす」か「同程度に抑える」と答えています。旅行は楽しみたいけれど、費用はしっかり管理したいという、賢い消費者の姿が見えてきます。

若年層に顕著な「モノより体験」志向

若い世代の消費行動と体験型消費の傾向

今回の調査で特に注目すべきは、若い世代の消費行動の変化です。Z世代やミレニアル世代といった若年層は、限られた予算をどう配分するかという問いに対し、物質的なアイテムよりも「没入型の体験」を優先する傾向が最も高いことが分かりました。

ギフト選びにおいても、モノではなく、旅行やアクティビティなど「思い出に残る経験」を選ぶ傾向が強いそうです。イプソスは、この体験重視の消費傾向について、若者の価値観の変化に加え、コロナ禍以降に高まった「体験の希少性」や「時間消費の質」への関心が影響していると分析しています。

これは、「所有すること」よりも「経験すること」に価値を見出す、新しい消費のカタチと言えるでしょう。私たちも、大切な人へのプレゼントや自分へのご褒美を考えるとき、形に残るモノだけでなく、一緒に過ごす時間や特別な体験を贈ることを考えてみるのも良いかもしれませんね。

世界の消費トレンドを追う「イプソスマーケットエッセンシャルズ」

今回の調査結果は、イプソスが毎月実施している消費者調査「マーケットエッセンシャルズ」によるものです。この調査では、世界15か国(オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、メキシコ、南アフリカ、韓国、スペイン、イギリス、アメリカ)で、人々の新しい行動様式、心理状況、家計、将来意向を継続的に追跡しています。

より詳細な情報や国別のデータに興味がある方は、イプソスのウェブサイトで公開されている情報をご覧ください。

イプソス株式会社について

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イプソスは、世界90の市場で事業を展開し、18,000人以上の従業員を擁する世界最大規模の世論調査会社です。1975年にフランスで設立され、多岐にわたる市場調査サービスを提供しています。

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