2025年、日本の株式市場は大きな盛り上がりを見せました。日経平均株価は史上初めて5万円の大台を突破し、多くの個人投資家にとって喜ばしい年となったことでしょう。
約9割の投資家が利益を実感! でもストレスは変わらず?
オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」が全国の個人投資家800人を対象に行ったアンケート調査によると、2025年に株式投資で利益を得た人は全体の89.3%にものぼりました。これは2022年以降、年々増加している傾向で、利益額も増え、損失額は減少していることが明らかになっています。


これほど多くの人が利益を上げているにもかかわらず、株式投資に対するストレス度合いは、例年と大きく変わりませんでした。「全くストレスがない」と回答した人は、この4年間で最も少ない1割程度に留まっています。株価が好調でも、投資家の心が穏やかになるわけではないようです。

ストレスを感じる理由、感じない理由
なぜ利益が出ているのにストレスを感じてしまうのでしょうか? 調査では、以下のような声が聞かれました。
ストレス度が高いと感じる理由
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「トランプが就任し、関税政策発表により乱高下が頻繁だったから」(26歳・男性)
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「焦げついた銘柄がなかなか上がらない」(65歳・女性)
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「損をしたくないけど、常にチェックできないし、それで下がってしまったけど、どうしようもない」(54歳・男性)
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「マーケットと自分のポートフォリオの成績の乖離」(55歳・男性)
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「値動きが気になって気持ちが落ち着かない。逆方向に急激に動いたとき、ストレスは最大になる」(73歳・女性)
一方で、「全くストレスがない」と回答した人からは、こんな声が寄せられています。
ストレスゼロと感じる理由
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「無理のない範囲で投資しているから」(42歳・女性)
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「投資自体にノルマや過剰な期待をせずに株価が下がったら買う、上がったら売る。基本的に中期的に持ってもいい、持ちたい株しか買っていないので、ストレスは全くない」(58歳・女性)
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「長期投資をしているので、直近の株価で右往左往することはないからストレスは感じない」(66歳・男性)
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「楽しくお小遣いの範囲でやっているからストレスはない」(40歳・女性)
これらの声から、投資に対する姿勢や資金管理の仕方が、ストレスの感じ方に大きく影響していることが見えてきます。
プロが説く「資金管理」の重要性
「株の学校ドットコム」講師の窪田剛氏は、利益が伸びているのにストレスが減らない状況について、「資金管理」がうまくできていない可能性を指摘しています。

窪田氏は、投資を始める際に自身の目的に沿ってどれくらいのリスクを取るべきかを明確にし、特に最初は「小さすぎるほどの金額」で始めることを推奨しています。そうすることで、ストレスを最小限に抑えながら、投資の経験を積むことができるからです。
また、投じる金額を適切に判断するためには、どのような成果を得たいのかという目的を明確にし、自分に合った投資手段を選択することも大切です。そして、その手段に合った資金管理の方法を学び、それを守りながら株式投資に取り組むことが、心穏やかに投資の果実を得るための鍵となります。
窪田氏自身も、株式投資を通じて人生が大きく変わった一人だと言います。わずか10年ほどで億を超える資産を築き、人々の支援に回れるようになったのは、すべて株式投資が叶えてくれたことだと語っています。
ストレスフリーな投資生活を目指して
株価が上昇し、利益を得られる機会が増えている今だからこそ、投資における「資金管理」の重要性が浮き彫りになります。無理のない範囲で、目的意識を持って投資に取り組むことで、ストレスを軽減し、より豊かな投資生活を送ることができるでしょう。
「株の学校ドットコム」では、誰もが正しい知識を身につけ、適切なリスク管理を実践できるよう、投資に関するさまざまな情報提供と実態調査を続けています。
投資を始めてみたいけれど不安がある方や、今の投資方法にストレスを感じている方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
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株の学校ドットコム: https://www.kabunogakkou.com
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過去の調査結果など: https://www.kabunogakkou.com/media/category/voice/

